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こうしんの介護に関する基礎知識  特別養護老人ホームとは

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特別養護老人ホームってどんな所?

 
一般的に、特別養護老人ホームを略して『特養(とくよう)』と呼びます。
 
社会福祉法人や地方公共団体が運営主体となっている、公的な施設です。
 
寝たきりや重度の認知症などにより、自宅での生活が困難な高齢者の方が生活しています。
公的な施設なので、比較的低料金で利用する事ができます。
 
そのため入居希望者が多く、入居待ちになる事がほとんどです。

     

 

入所できる基準は?
 

以前は、65歳以上の高齢者で、要介護1以上の方から申し込みができたのですが、平成27年度からは、要介護3以上にこの条件が引き上げられました。
ただし、平成27年度以前に要介護1または2で入居された方は、そのまま入居を続けられます。
 
医療依存度の高い方の入所は断られることもあります。
ホームによって条件が違うので、申し込みの前に必ず確認しましょう。

       

 
また、申し込んだ順番に入所できるのではなく、必要性が高い方から優先的に入所させてもらえます。
 
介護度が高い方や、経済的に在宅での介護が困難であったりと、本人だけでなく、その家族や環境なども考慮し順番が決められます。
 
要介護1や2の方、65歳以下の方でも、特定疾患を患っていたり、その他の理由で特養への入所が必要と判断されれば、特養へ入所できる場合もあるので、市役所などの窓口へ相談に行きましょう。
 
        

入居条件をまとめると

・65歳以上の方で要介護3以上の方

・40歳~64歳の方で特定疾患をお持ちの方

・要介護1・2の方で、やむを得ない事情で特養以外での生活が困難な方

 

特養での生活

 
一般的に、食事介助や排泄、入浴の介護、リハビリなども受けられます。

                 

 
機能訓練や、娯楽などを考慮したレクリエーションもあります。
四季を楽しめるような行事なども行われています。
 
特養は共同生活をする場でもあります。居室にトイレなどは無く、共同の設備を使用します。
 
以前は、従来型個室多床室が主流でしたが、現在はユニット型個室が増えてきているようです。
10人程度でユニットを作り、その中で共同生活をします。
それぞれのユニットの担当スタッフがいるので、顔なじみの関係を作る事ができます。
個室と共同生活の場があることで、ある程度の自立と、人との繋がりを築く事ができます。
 
 
従来型個室      
いわゆる個室です。
以前は単純に個室と呼んでいたのですが、ユニット型個室というものができたので、解りやすく区別するためにこう呼ばれています。
 
多床室        
相部屋です。4人部屋となっている事が多いようです。
 
ユニット型個室    
個室です。普通の個室と違うところは、ユニットの中で共同生活を送るという事。
だいたい10室で1つの生活単位(ユニット)を作り、そのユニットごとにキッチン、浴室、トイレを共有して生活します。
ユニットごとに担当の専任スタッフがいるのも特徴です。
 
ユニット型個室的多床室  
 多床室を改造した様なもので、それぞれのベッドを壁で仕切る程度の個室です。
完全な個室ではない場合が多いので、確認しましょう。
ここでもユニットを作り生活します。
 

 

いくらかかるの?

 
居室の形態や、介護度などによって費用も変わってきます。

下記の表は、30日で計算しています

特養の入居条件は、原則要介護3以上なので、要介護1・2の費用は割愛しています


要介護3 介護サービス費  多床室   2万1,960円   従来型個室   2万1,960円  ユニット型個室的多床室  2万4,450円  ユニット型個室  2万4,450円 


要介護4 介護サービス費  多床室   2万4,060円   従来型個室  2万4,060円   ユニット型個室的多床室  2万6,580円  ユニット型個室  2万6,580円


要介護5 介護サービス費  多床室   2万6,130円  従来型個室  2万6,130円   ユニット型個室的多床室  2万8,650円  ユニット型個室  2万8,650円


食費                               4万6,350円(1,545円/1日)


居住費            多床室   2万7,450円   従来型個室  3万6,930円   ユニット型個室的多床室  5万1,840円  ユニット型個室  6万1,980円


日常生活費                        1万円(個人差があるので、仮定とします)


                                     合計


要介護3          多床室  10万5,760円  従来型個室  11万5,240円  ユニット型個室的多床室  13万2,640円  ユニット型個室  14万2,780円


要介護4          多床室  10万7,860円  従来型個室  11万7,340円  ユニット型個室的多床室  13万4,770円  ユニット型個室  14万4,910円


要介護5          多床室  10万9,930円  従来型個室  11万9,410円  ユニット型個室的多床室  13万6,840円  ユニット型個室  14万6,980円


 
この表はあくまでも目安です。お住まいの地域、ご本人や、そのご家族の収入などにより、費用は変わってきます。

実際の費用は各施設にお問い合わせください。



 

日常生活費
レクリエーションに掛かった費用、電話代、医療費、理容代、交通費、趣味に使うものなど、個人的な生活に関わる費用です。

おむつ代や尿取りパットは、施設の負担になります。

 

 

入所の申し込み

 
申し込みの窓口は、各施設か行政の窓口になります。
担当のケアマネジャーに相談するのもよいでしょう。
 
特養の入居待機者は、2013年度がピークで、ピーク時の入居待機者数は、52.4万人だったと言われています。

その後、入居条件が要介護3に引き上げられ、待機者が減少したようです。(以前は要介護1から入居できた)

それでも、現在の待機者数は、20万人以上となっています。

同じ人が、違う施設に重複して申し込んでいる場合も多いので、正確な人数はわかりませんが、かなりの人が入所を待っている状態です。
入居するのに10年かかったなんてケースもあります。
 

安いからどこでもいいという考えで申し込む方もいるようですが、せっかく10年も待って入った施設が、本人に合わなかったなんてことも十分あり得ます。
 
入居の順番は、早い者勝ちでもなければ、くじに当った!というような、運がよかったから入れたなどというものでもありません。
   

あくまでも必要性の高い方からの入所になります。

 
とりあえず申し込もうではなく、本当に必要なのか、本人に合った施設なのかをよく考え、申し込みましょう。
どんな施設なのか、一度見学し吟味する事も重要です。

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