高齢者が避難時に気を付けたいこと
近年、温暖化などの影響で、初夏から秋にかけて、集中豪雨や線状降水帯、台風による、河川の氾濫や道路の冠水などの被害が全国で多発しています。

雨による災害は、その規模により、我々の生活に甚大な影響を及ぼします。
データに基づいたものではありませんが、ここ最近のニュースを目にする限り、地震による被災よりも、雨による災害に被災する確率の方が高いように感じます。
近年の自然環境の移り変わりに合わせた、国や各自治体の自然災害への対策に期待しつつ、私たちは今のところ、自分自身で、自分の身を守らなければなりません。
気象情報に注意しながら、自治体が発する避難情報に基づき、迅速に避難することが重要です。
特に高齢者の方は、身体機能の低下や、認知能力や判断能力の低下、スマートフォンなどの操作に不慣れなため、「情報収集の遅れ」への懸念があり、避難に時間が掛かってしまう恐れがあります。

雨による災害はある程度予測できるので、あらかじめ親族同士で連絡を取り合ったり、一緒に過ごすなどの対策をしておくと安心です。
日ごろから、地域の行事に積極的に参加したり、近所の方と交流を持っておけば、いざという時に心強いのではないでしょうか。
警戒レベルと避難情報
警戒レベル1
災害への心構えを高める
警戒レベル2
自らの避難行動を確認
・ハザードマップ等により、自宅などの災害リスクを再確認するとともに、避難情報の把握手段を再確認するなど
警戒レベル3 市町村から高齢者避等難のアナウンス
危険な場所から高齢者等は避難
・高齢者等以外の人も必要に応じ、普段の行動を見合わせ始めたり、避難の準備をしたり、自主的に避難する
警戒レベル4 市町村から避難指示
危険な場所から全員避難
・台風などにより暴風が予想される場合は、暴風が吹き始める前に避難を完了しておく
警戒レベル5 市町村から緊急安全確保発令
命の危険 ただちに安全確保!
・すでに安全な避難ができず、命が危ない状況
・今いる場所よりも安全な場所へ直ちに移動する
避難行動支援者名簿に登録する
避難行動支援者名簿とは、高齢者や障害がある方など、災害時、自力での避難が難しく、支援を必要とする方を登録しておく名簿です。
この名簿を元に、災害時、地域の方たちが協力し合い、安否確認や避難支援を行います。
登録に関しては、各自治体にご確認ください。
高齢者が用意しておきたい避難グッズ
食料や飲料水、貴重品や生活必需品などに加え、高齢者の方が避難時に持ち出しておきたい物をいくつか挙げてみたいと思います。
緊急時連絡カード
住所、氏名、生年月日、緊急時の連絡先の他に、持病や掛かりつけ医、服用している薬などを記入した連絡カードなどを用意しておけば、家族とはぐれてしまっても、その方にどういったケアをしてあげたらよいのかが、ある程度わかります。
お粥や介護用のレトルト食品
嚥下機能が低下している方には、介護用のレトルト食品の他に、とろみ剤なども用意しておくと安心です。
おむつ、尿取りパッド
普段から使用している方はもちろん備えておいた方が安心ですが、断水でトイレが使えない場合もあるため、普段、あまりおむつを使っていない方も、ある程度持っておいた方が良いでしょう。
薬、お薬手帳のコピー、保険証のコピー
毎日服用する必要がある薬は、掛かりつけ医に相談し、避難時に必要な薬をある程度確保しておきましょう。
お薬手帳のコピーがあれば、避難先の薬局でも薬を処方してもらえます。
保険証のコピーもあると安心です。
歯ブラシ・口腔ケアシートや入れ歯洗浄液
嚥下機能が低下している方は、誤嚥性肺炎の恐れがあるため、口腔内を清潔に保っておく事は重要です。
マスク・消毒液
避難所は皆でスペースを分け合うため、感染症のリスクが高まります。
マスクや、手指を消毒するための消毒スプレーや、アルコールの含まれたウェットティッシュなどが便利です。
避難生活は、長引けば長引くほど心身に負担がかかります。
特に高齢者の方は、狭い空間での避難所生活の中、エコノミークラス症候群や身体機能の低下、環境の変化による精神的ダメージ、認知症の進行など、様々な影響が出てくる可能性があります。
ストレッチや屈伸運動、足踏みなどをすることで血流を促し、身体機能の維持や、ストレスを発散させます。
エコノミークラス症候群の予防にもなるので、適度な運動、そして、避難時でも、なるべく規則正しい生活を心がけましょう。
地震や台風、線状降水帯や噴火、日本は様々な災害が想定される国です。
事前に準備、想定、心構えをしておくことで、お互い助け合いながら、災害を乗り越えて行けるのではないでしょうか。
準備の手始めとして、先ずは、防災グッズを整えてみてはいかがでしょう?
