高齢者の熱中症対策
暑い日が続いていますが、皆さん体調管理に気を付けていますか?
梅雨が明ければ、本格的な夏がやってきます。
お祭りや海水浴、キャンプにバーベキュー、スイカ割りやかき氷と、楽しいことが盛りだくさんですね。
しかし、遊びに夢中になり、ついつい疎かになってしまうのが熱中症対策。
今年はもうすでに、1万人以上の方が熱中症で救急搬送されているそうです。
熱中症は、命に関わる険性があります。
特に、高齢者は自覚症状がないまま熱中症になってしまうこともあり、重症になってしまう事が多いので注意が必要です。
皆さんも熱中症には十分気をつけて頂きたいのですが、今回は、特に注意が必要な高齢者の熱中症対策について解説したいと思います。
高齢者は、比較的涼しい室内でも熱中症になってしまう事が多く、若い人達と比べると、熱中症になりやすいようです。
何故なのでしょうか。
水分が不足しやすい
高齢者は、元々体内の水分量が少なく、脱水状態に陥りやすいのです。
また、老廃物を体外に出すため、たくさんの尿が必要となる事も、水分が不足する原因です。
暑さを感じにくい
高齢になると、のどの渇きや暑さを感じにくくなります。
そのため、自覚症状がないまま熱中症になってしまう事があります。
暑さに対する機能調整の低下
高齢者は汗をかきづらいなど、体温調節機能が低下しているため、体内に熱が溜まりやすく熱中症になりやすい
高齢者本人では、水分不足などに気づきづらいのですね。
家族の声かけや、コミュニケーションで体の変化などに気づいてあげなくてはなりません。
認知症などの方には特に、周りの人のサポートが大切になってきます。
あまり口うるさく言うと、逆効果になることもあるので、一緒にお茶でも飲もうと、麦茶を出してみたり、おやつ代わりに塩飴をあげてみたりと、さりげなく気遣ってあげることも大切です。
計画的に、こまめに水分をとる
のどの渇きなどを感じにくいため、自発的に水分をとるだけでは、水分不足になってしまう事があります。
こまめに水分をとったり、食事に水分の多い野菜を使ったり、果物などを食べるのもいいでしょう。
入浴・睡眠
入浴中に水分不足になる事もあるので、その前後に水分をとりましょう。睡眠中も脱水状態になる可能性があるので、枕元に飲み物を置いておくのも良いでしょう。
部屋の風通しをよくする
窓を開け、扇風機などを使いましょう。
気温が30度を超える日などは、躊躇なくエアコンを使いましょう。
部屋にこもりきりにならない
気温の高い、日中の外出はさけるべきですが、一日一回外へ出て、汗をかく練習をしましょう。これは、夏に と言う訳ではなく、普段から運動する事によって代謝が上がり、汗もかきやすくなり、体温の調節機能の向上に繋がります。
夏に外へ出る場合は、必ず水筒などを持っていき、無理をしない事が重要です。
温度計の設置
高齢者は、暑さを感じにくいので、気温が目で見える様、温度計を設置するのがよいでしょう。
28度を超えたらエアコンを使うなどのルールを決めておくのもよいでしょう。
周りの人の気遣い
熱中症予防で、これが一番大切なものかも知れません。
高齢者の体の変化に、周りが気をつかってあげましょう。
顔が赤い、唇などが乾燥しているようだ、ふらついている、元気が無い、足がつる、吐き気を催しているなど、熱中症のサインに、周りが気づいて上げる事で、熱中症の早期発見になり、未然に防ぐ事もできます。
熱中症のサイン
・口や唇が乾燥する
・めまい、立ちくらみ
・生あくびが多い
・頭痛
・吐き気や嘔吐
・手足がつる、痙攣
・ふらつき
・発汗の異常 汗が異常に出る 汗が全く出ない
・意識のがはっきりしない
熱中症かも💦
と思ったら、すぐに応急処置をしましょう。高齢者だけでなく、皆さんにも当てはまる事なので、参考にして下さい。
1 涼しい場所へ移動
木陰や、涼しい建物内へ移動させましょう。
2 衣服を緩め、体を冷やす
風通しを良くし、体の熱を逃がしましょう。団扇などで風を送
るのも良いでしょう。
首筋や脇の下などを保冷剤や氷で冷やしましょう。
3 水分や塩分の補給
水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクが理想です。
また、嘔吐や意識が朦朧としている時は、水分が気道に入って
しまう恐れがあるので注意しましょう。
意識障害が見られたり、嘔吐などがある場合は、重症である可能性が高いです。もう治った!などと、自分たちで判断せず、熱中症にかかってしまったら、病院へ行きましょう。
これから、益々暑くなってきます。
昔に比べると、夏も大分暑くなってきたように感じますね。
熱中症にかかりやすい、高齢者や子供だけではなく、皆さんも熱中症には十分注意し、夏を満喫しましょう。
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