じめじめした嫌な季節

6月に入り、梅雨の季節が近づいてきました。
梅雨の雨は、長くしとしとと降り続け、気温と湿度が高くなるのが特徴です。
近年では、線状降水帯という集中豪雨も増えています。
一年の中で、最も降水量の増えるこの季節、高齢者が気を付けたいことをいくつか考えていこうと思います。
熱中症
梅雨の時期は、湿度と気温が高くなります。
気温が高くなると、身体は体温調節をしようと汗をかきますが、湿度が高いと汗が蒸発せず、新しい汗をかきづらくなります。すると、うまく体温調節ができなくなり、熱中症のリスクが高まります。
水分補給や室温の調整など、熱中症には十分注意しましょう。
感染症
湿度が高くなると、カビや細菌などが繁殖しやすいので、注意しましょう。
カビなどを吸い込んでしまうと、気管支炎や肺炎などを引き起こしてしまう恐れがあります。
その他、ぜんそくや鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が増加します。
カビはエアコンなどにも発生するため、シーズン前に掃除しておくと安心です。
カビの発生しやすい時期は、こまめに掃除機をかけたり、換気を意識しましょう。
布団などは、晴れたタイミングで、こまめに干すのが良いでしょう。
特に湿度が高い日は、除湿器で除湿することが推奨されています。
肌のトラブル
梅雨だけに限らず、汗をかきやすい季節は、高い湿度と汗で、あせもや、オムツかぶれ、床ずれなどが起こりやすくなります。
オムツは、汚れていなくても定期的に交換し、かぶれを予防しましょう。拭き取りの後に、撥水クリームなどの保護剤を塗っておくと効果的です。
床ずれは、一度起きてしまうと治りにくいため、予防が重要です。
常に皮膚を清潔に保ち、清拭を行ったら、最後に乾いたタオルで、水分をきれいに拭き取りましょう。
保湿剤などでのスキンケアも効果的です。
睡眠の質の低下
この季節は蒸し暑く、寝苦しい日も増えてきます。
除湿などで、睡眠の環境を整えることはもちろんですが、晴れた日は散歩など、日中に身体を動かすことで、睡眠の質を高める事ができます。
雨の日は、家の中でできるストレッチなどがお勧めです。
また、この季節は、気圧の変化が激しいため、自律神経が乱れがちです。
規則正しい生活を意識し、ぬるめの湯船にゆっくり浸かるなど、リラックスできる時間を作ることも重要です。
睡眠のリズムが乱れてしまうと、食欲が無くなったり、日中身体を動かすことが億劫になってしまったり、心も身体も弱ってしまいます。
梅雨の時期は、高齢所の方だけに限らず、体調を崩しやすい季節です。
規則正しい生活を心がけ、心身共に健康を保ち、夏の猛暑に備えましょう。