高齢者に多い病気 関節リウマチ
今回は、関節リウマチについて解説したいと思います。
温泉や、スーパー銭湯なんかに行くと、温泉の効能が書かれた看板を目にする事があると思います。
冷え性、腰痛、肩こり、リウマチetc
温泉に浸かりながら「所で、リウマチって何なんだろう?」 と疑問に思った方はいませんか?
若い方は、特にピンと来ないかも知れません。
リウマチは、お年寄りの病気!
って思いがちですよね。
関節リウマチの患者数は、日本全国で70万人?100万人いると言われていて、早い人は、20歳代で発症することもあるようです。
関節リウマチは、毎年、約1万5千人の発症者がいます。
患者数を、日本の人口から見た時の割合は、0.5?1.0%。
その中で、さらに男女比を見てみると、1 : 4で女性の方が圧倒的に多いです。
発症年齢のピークは30歳代?50歳代で、40歳代が一番多いようです。
あれ?全然、高齢者に多い病気じゃないような気が
って思いました?
「思ってない!」
‥‥。
皆さんは思いましたよね。
と言う事で、先に進めたいと思います。
実は、関節リウマチは、長らく不治の病とされ、痛みを和らげる治療と言うのが主な治療方でした。
そのため、放ったらかしにする人も多く、そういった人達が70歳代、80歳代になると、病気は更に進み、寝たきりの原因となってしまいます。
そのため、高齢者に多い病気だというイメージがあるのではないでしょうか。
また、関節リウマチを放っておくと、寿命が10年縮むと言われ、高齢者にとって、命に関わる病気です。
実際、高齢者のリウマチ発症者も増加していて、高齢者になると、男性の発症者が増加し、性別による発症者数に差がなくなるようです。
リウマチは、免疫異常が原因で発症すると言われています。
しかし、何が原因で免疫異常をきたすのかは、わかっていません。
皆さんは、免疫というものが何なのかご存知でしょうか。
ウイルスや細菌が体内に侵入してきた時に、それを排除しようとする、力の事です。この免疫力が低下していると、風邪に罹りやすくなってしまいます。
体内に、ウイルスなどが侵入すると、その異物を排除してくれるのが「免疫」ですが、なんらかの原因で、この免疫の働きが狂い、自分の体を攻撃してしまい、関節が炎症をおこし、腫れや痛み、関節の変形などの症状が現れます。
これが、関節リウマチです。
関節リウマチは早期の治療が有効的です。発症から1?2年で急速に病状が進むと言われています。
関節が破壊され、変形する前に治療する事が肝要です。
しかし、診断も難しい病気のため、初期では発見しづらいという特徴もあります。
初期症状を理解し、お医者さんに適切に症状を伝えられるようにしておきましょう。
・関節のこわばり(特に朝)
・関節の腫れ、痛み
・症状が、左右対称に出ている
・疲労感、食欲不振
・貧血
・リンパ節の腫れ
など
関節リウマチが最も発生しやすいのは、手の指の第2・3関節(先端の方が、第1関節)です。
次いで、手首、肩、膝などです。
リウマチは、完治が難しい病気ではありますが、症状を限りなくゼロにまで到達できるケースがかなり増えているようです。
限りなく完治に近づけるためには、初期の治療が重要です。
高齢者に多いと思われがちな病気ですが、どの年代にも発症する可能性がある病気です。
リウマチかな?と思ったら、直ぐにお医者さんへ相談に行きましょう。