老人ホーム紹介

介護に関する疑問　　特養と有料老人ホームの違いは何ですか？

2017.04.03

特養と有料老人ホームの違いは？

特養は安くて、有料老人ホームは高い！
　　

確かに利用料金は大きな違いの１つだと思います。
しかし、違いはそれだけでは無いはず。

今回は、特養と有料老人ホームの特徴を比較してみようと思います。

その前に、特養と有料老人ホームとは何なのかを軽くおさらいしてみましょう。

特別養護老人ホームとは

特別養護老人ホームは、一般的に「特養（とくよう）」と呼ばれています。
費用が比較的安く入居待ちの待機者が多いため、入居するのはとても困難な施設。

社会福祉法人や地方公共団体が運営主体となっている、公的な施設です。

寝たきりや重度の認知症などにより、自宅での生活が困難な高齢者の方が生活しています。

詳しくはこちら　特別養護老人ホームとは

有料老人ホームとは

有料老人ホームには健康型、住宅型、介護付の３種類があり、主に民間の企業が運営している施設です。

健康型は、介護の必要の無い高齢者の方が暮らす施設。介護が必要になれば退居しなければなりません。

住宅型は、在宅と同じようにデイサービスやホームヘルパーなどの外部の介護サービスを利用しながら生活する施設です。自分で必要な分だけサービスを受ける事ができるというのが大きな特徴です。

介護付は、介護職員や看護師が常駐し24時間介護を受ける事ができる施設。住宅型と違い介護費用が定額。

有料老人ホームは特養に比べると高額で、入居時に入居一時金を支払わなければならない施設がほとんどです。

特養と有料老人ホームの違い

それでは、特養と有料老人ホームの違いを見てみましょう。
分かりやすいように、主な違いを３つに絞ってみました。

それぞれの特徴を比較してみましょう。

運営主体

特別養護老人ホーム
社会福祉法人や地方公共団体が運営主体となっている、公的な施設。
そのため費用が安いのが特徴。安いので人気があります。

有料老人ホーム
主に民間の企業が運営主体となっています。
様々な企業が有料老人ホームを運営していて、当然ながら営利を目的としているため競争が激しく、様々な特徴を持ったホームが存在します。
利用料金も高めのため、空きがあればすぐにでも入居可能です。

　　　　

費用

特別養護老人ホーム
月額利用料が掛かります。
目安としては月額8?13万円です。
居室のタイプ（個室か相部屋か）や世帯収入などにより月額利用料が変わってきます。

有料老人ホーム
月額利用料だけではなく、入居一時金が必要になります。
月額利用料の目安は12?30万円。
入居一時金は０?数千万円。
入居一時金が必要ないホームも増えてきているため、入居一時金の金額の目安は非常に幅が広く、高い所では、入居一時金が１億円などという高級有料老人ホームも存在します。

入居対象者

特別養護老人ホーム
年齢は65歳以上。
要介護３以上の方が入居対象者です。
入居は、順申し込んだ順ではなく、必要性、緊急性の高い方の入居が優先されます。
そのため、いつまで経っても入居できないというケースもでてきます。

有料老人ホーム
年齢は概ね65歳以上です。
自立?要介護まで受け入れ条件は幅が広いです。
しかし、全ての有料老人ホームの入居条件が同じ訳ではなく、ホームにより様々です。各ホームに確認しましょう。

特養と有料老人ホームの違いは料金だけではなく、様々な違いがあります。
様々な特徴の違いがあるとは言え、多くの方は、比較的安い特別養護老人ホームへの入居を望んでいるのが現状だと思います。

特養は料金が安いが介護度が高い人しか入居する事ができず、待機者も何十万人もいると言われています。

人気の非常に高い特別養護老人ホームですが、有料老人ホームと比較してみると、メリットもデメリットもあるのだという事が自然と見えてくるのではないでしょうか。

待機期間が長い特別養護老人ホームに比べると、有料老人ホームは空室があれば直ぐに入居できますし、特養は相部屋がほとんどですが、有料老人ホームは個室が基本で、プライバシーが守られます。

とにかく安いし人気だから特養に入居したい、入居させたい　と安易に考えるのではなく、それぞれのメリットとデメリットを考え、施設に何を求めるのかをよく考える事が大切です。