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高齢者の方はノロウイルスに注意しましょう

ノロウイルスの歴史

 
 
発見されたのは1968年のアメリカ。
アメリカのオハイオ州ノーウォークという町の小学校での集団感染で発見されました。
その後、このウイルスに「ノロウイルス」と名前がつけられたのは2002年のこと。
 
つい最近ですね。
 
発見当初は地名にちなんで、ノーウォークウイルス(Norwalk virus)と呼ばれていましたが、その後、似たような形状のウイルスが相次いで発見されたために、「ノーウォークの様なウイルス」と言う事で「ノーウォーク様ウイルス」(Norwalk-like virus  NLV )という仮称を用い分類していました。
 
しかし、その後研究が進み、2002年第12回国際ウイルス学会(パリ)において初めて「ノロウイルス」(Norovirus)と正式に命名されたのです。
 
意外と歴史の浅いノロウイルス
ノロウイルスという言葉を、最近になってよく聞くようになったのには、この様な理由があったのですね。
 
 
ノロウイルスは培養が困難であり、実験動物への感染が難しいということで、有効な治療法などは未だに発見されていません。

           
                   

      
 
怖いですね。
 
 
と言う事なので、先ずはしっかりと予防をする事が大切です。

     
 
 
ノロウイルスの特徴
・冬に流行する
寒く乾燥した気候でノロウイルスは活発になります。
また、カキが美味しい季節だというのも、冬にノロウイルスが流行する理由の1つだと言われています。
特に冬に多いのですが、年間を通して感染する事があるので注意しましょう。

 
アルコール消毒に対する抵抗力がある
アルコール消毒はノロウイルス除去に対して、あまり効力がないと言われています。
最近、効力があると言われているのは、弱酸性次亜塩素酸水です。

 
感染力が非常に強い
ノロウイルスが増殖できる場所は、人の腸内のみだと言われていますが、少量のウイルス(10?100個)でも感染します。

 
一度感染しても、何度も感染する
ノロウイルスには多数の遺伝子型が存在するため、一度感染したから大丈夫だと思っていても、同じ年に違う型のウイルスに感染する事があります。
数年に一度、新型のノロウイルスが発見されることもあるので、その冬は大流行する恐れがあります。
 

 
 
 
 
 

ノロウイルスの症状

 

 
ノロウイルスに感染すると、早ければその日のうちに、長くても2日目には発症すると言われています。
 
ノロウイルスによる胃腸炎の症状としては、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱、腹部膨満感です。
急な吐き気や腹痛に見舞われ、症状がひどい場合は一日に十数回以上も下痢や嘔吐を繰り返します。

  

 
人によっては、筋肉痛や頭痛などの症状が出る場合もあります。
 
そして、およそ2、3日で治るというのも、ノロウイルスの特徴です。
 
また、健康な大人は、感染していてもあまり症状が出ることがなく、微熱程度の症状だけで治ってしまう人もいます。
感染していても症状が出ない事を「不顕性感染」といいます。
ノロウイルスやインフルエンザは、この不顕性感染者からも二次感染するので、注意が必要です。
 
身近な人に、ノロウイルスの症状が出ている人がいる場合は、自分に症状が出ていなかったとしても、すでにノロウイルスに感染している可能性があるので、他人に二次感染させぬよう注意しましょう。
 
 
 
 

 
 

ノロウイルスに感染してしまったら

 

 
 
ノロウイルスは、まだ研究途上にあるため、有効なワクチンなどは開発されていません。

       

一般的な治療としては、「対症療法」が行われます。
症状を和らげるための、吐き気止めや整腸剤などの投与により、下痢や嘔吐などの症状を和らげます。
 
つまり、感染してしまったら、とにかく安静にし、ウイルスを全て体外に追い出す以外、ノロウイルスによる胃腸炎を治す方法が今の所無いと言う事です。
 
ノロウイルスは、吐しゃ物(吐いたもの)や、便と一緒に体外へ排出するしかありません。
なので、不用意に下痢止めなどを飲んでしまうと、その分、ウイルスを体内に止めてしまうため、治りが遅くなります。

     

「ノロに感染したかも」と思ったら、自分で判断せず、すぐにお医者さんの診断を受けましょう。

         
 
 
そして、ノロウイルスで気をつけなければならないのは、脱水です。
 
 
 
洗濯じゃないですよ。
 

 
下痢や嘔吐などで水分を体外に排出してしまうため、脱水症状になってしまうことがあります。
水分補給はこまめに行いましょう。

        
 
脱水症状がひどい場合は、病院で点滴を行うなどの治療が必要となってきます。

            
   
 
特に小さな子供は、自分の意志で水分補給が難しい場合があるので、お母さんやお父さんは注意してあげましょう。
また、寝たまま嘔吐してしまい、吐しゃ物が気道を詰まらせ窒息してしまう事があるので、観察が必要です。
 
             

         
 

ノロウイルスの感染経路

 
 
冬になると、生ガキなどを食べ、ノロウイルスに感染したなんてニュースをよく目にするかと思います。
食べ物からの感染も、もちろん気をつけなければならないのですが、食べ物からだけではなく、ノロウイルスの感染経路はいくつもあります。
ノロウイルスの感染経路は、主に4つです。
 
 
1食品媒介感染
一番気をつけなければならないのは、二枚貝
よく聞くのは、カキですね。
下水処理場で除去しきれなかったノロウイルスが海に流れ込み、その海水を体内で循環させる習性のある二枚貝。特にカキにノロウイルスが蓄積しやすいと言われています。

    
   
ノロウイルスが蓄積された食品、または付着した食品を充分加熱せずに食べてしまうことでノロウイルスに感染してしまいます。
また、調理している人が感染者である場合、調理されたものや、食器などにウイルスが付着し、それを食べた人が感染してしまいます。
 
カキを加熱したとしても、カキの調理に使った、まな板や包丁などをそのまま使うのも危険です。しっかり洗い、消毒しましょう。

          
 
飲食店では特に注意が必要です。集団感染にもなりかねません。
 
 
 

 
2接触感染
ノロウイルス感染者の嘔吐物などを掃除する時などに、手にウイルスが付着してしまい、そこから口にウイルスが入り込み感染してしまいます。
また、ノロウイルス感染者が触ったものからの感染。
つり革や手すり、ドアノブや買い物カートなど、多くの人が触るであろう物には特に注意が必要です。
手洗いをきちんと行いましょう。

         

 
 
 
 
3飛沫感染
ノロウイルスを持っている人の、くしゃみ、咳、喋った時に飛ぶ唾液などが、口や粘膜に付着し、体内にウイルスが入り込み感染してしまいます。
ノロウイルスの疑いがある人、または治った直後の人は、ウイルスを保持している可能性があります。
マスクなどをし、二次感染を防ぎましょう。

  

 
 
 
4空気感染
ノロウイルスが含まれた飛沫が乾燥し、ホコリなどと一緒に空気中を漂います。それを吸い込むと、ノロウイルスに感染してしまいます。
また、感染者が嘔吐した吐しゃ物や、便などが乾燥し、ホコリなどと一緒にノロウイルスが空気中を漂います。
人混みなどでは、集団感染の恐れがあります。


 
 
吐しゃ物は意外と広範囲に飛んでいる場合があるため、壁なども奇麗に拭き取りましょう。
感染者が嘔吐してしまった時などは、手袋やマスクで二次感染を防ぎつつ、速やかに掃除し、次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒することが大切です。

      

掃除で使ったぞうきんや手袋は、二重のビニール袋で封をし捨てましょう。

 
次亜塩素酸ナトリウムは、家庭にある塩素系漂白剤を希釈して作る事ができますが、手の消毒などには決して使用しないで下さい。また、ペットボトルなどに消毒液を作った場合、誤飲の可能性もあるので注意して下さい。
また、カーペットなどに使用すると変色する恐れがあります。
 
 
 

 

ノロウイルスの予防

 

 
 
ノロウイルスを予防するためには、とにかく手洗いが基本です。
石けんを使い、きちんと丁寧に洗いましょう。

    

 
特に、トイレの後、食事の前、調理の前、帰宅後には手洗いは必須です。
ノロウイルスはアルコールに耐性があるため、アルコール消毒は予防の効果がないと言われています
とにかく、きちんと丁寧に手洗いをする事が重要です。
30秒以上かけ、手首まできちんと洗い、爪の間をブラシで擦るとより効果的です。
 
 
 
万が一ノロウイルスに感染してしまったら、他人に感染させぬよう十分注意することがとても大切です。
もう治ったと思っても、長い人で1ヶ月程の期間、体内にウイルスが潜伏している場合もあるようです。
 
最近では、ノロウイルスに有効な消毒液(弱酸誠意次亜塩素酸水など)なども市販されているようなので、日々進化するノロウイルス対策の情報に気をつける事も、ノロウイルスの予防には大切です。

 
 
 
 

高齢者は注意しましょう

 

 
高齢者は、免疫力なども低下するため、ノロウイルスに感染する確率が高まります。

    

また、有料老人ホームなどの介護施設で感染者が出ると、あっという間に感染が広がってしまいます。
 
高齢者は筋肉なども少なくなるため、体内に蓄えておける水分も、少なくなってしまいます
したがって、脱水症状も引き起こしやすく、最悪の場合死に至るケースも出てきます。

   

嚥下機能も低下するので、水分補給も困難な場合があります。
さ湯にとろみを付けてあげたり、ゼリー状の物で水分を補給しましょう。

       
 
また、嚥下機能の低下により、吐しゃ物が、喉に詰まり窒息してしまったり、誤嚥性肺炎の原因になったりします。注意しましょう。
 
ノロウイルス流行時は、生ものを控える事も大切です。
 
 
 
 
ノロウイルスは感染力が非常に強いため、毎年流行します。
万が一感染してしまったら、二次感染を防がなくてはなりません。
特に、乳幼児や高齢者への感染には注意しましょう。
 
意外と歴史の浅いノロウイルス。
早く、ワクチンを完成させてもらいたいものですね。

           

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